もう一本観た映画は、こちら。
「アデル/ファラオと復活の秘薬」
こちらは、あの「LEON」や「TAXI」で名を馳せたリュック・ベンソン監督の久しぶりの新作。
実は、これも「踊る大走査線3 やつらを解放せよ」とドッチにするか、迷ったんですよ〜

しかし、まぁ、あのリュック・ベンソンが「今の時代に元気を与える作品にした」というコメントが気になって、こちらにしました。
で。感想ですが。
一見すると冒険活劇ものかなーと思ってたんですが、蓋を開けてみたら…コメディーやん

ちと意表をつかれましたねぇw。
ただ、コメディーというと、普通ドタバタもの、という感じを受けるかと思いますけど(まぁ確かにその要素もありましたが)、これはそういうモノとは違ったコメディーでしたね。
私もどー表現したらいいのか悩んじゃいますが…大雑把に言うと「絶妙にあらゆる全てがズレている面白さ」でした。
まずストーリーとその時代背景から始まり、主人公の活躍と目的も、それを取り巻くその他の登場人物も、そのストーリー展開も、す・べ・て、ズレてる、という感じw。
そして、その全てがいい味出してる(^^)。
へぇぇ。映画人のコメディってのは、こーゆー感じなんだ、と感心しました。
日本の作品で喜劇というと、どうしても演劇の延長から出来ているので、なんとなくバタ臭くうそ臭いモノになっている印象があるのですけど、映画人から笑いというモノを考えると、こんなにウィットのきいたモノになるんだな、と思いました。
決して爆笑できるものではありません。そういう笑いをテーマにはしてないですから。
けど、観ていてニヤニヤしてしまいます(^^)。で見終わった後、なんとなく朗らかな気分になれました。
最後も・・・あー、そうしちゃうのー、というオチ。
これ、多分ですが、ベンソン監督の「コレはコレで終ーわり。後は作りませんよー。けど、どーしてもって言うなら、スポンサーさん次第で無理やりやってもいいよー」というユーモアを含んだオチにしてた様に思えましたw。
やっぱ、本格の映画人が作るものは一味違いますね。
もしお時間が都合つくなら、ご覧になったほうがいいですよ。
但し、あまりコメディだと期待しないほうが却って笑えるかもw。
※あ。それとご覧になる方にご忠告。
最後のスタッフロールの画面になっても席を立たないほうがいいです。
その合間に、もう一芝居ありますんで。
しかも、これまた、どーでもいい一芝居がwww。
とにかく、全編「くだらない事の面白さ」いっぱいの快作でした

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