しかもその感想は判を押したように「〇回泣きました」・・・。
なんかよーわからん(--;。
けどっ、観るなら、今でしょ!?
久々に映画観てきましたーヽ( ´∀`)ノ。
今回は2本。まぁ、ドッチも今話題になってる作品だったり(珍しく!?)。
1本目はコチラー。

今一番話題になってる作品でしょーねー(゜゜。
【永遠の0】ですー。
個人的には今年の夏に観た映画も大戦モノばっかだった上、
今回の「永遠の0」がまたもや大戦モノになってしまい、
今年の鑑賞映画は「ほぼ大戦モノ」という、意図しないマイブームになってもてる状況に
( ̄  ̄;)ナンデヤネン…
と自虐ツッコミも入れたくなる感じなんですが。
とはいえ、やっぱり観て見たかった作品でした。
なもんで、外さず鑑賞した、と。
でもって、その感想ですがー。
頬を一滴、涙がこぼれました。
目が痛くなって・・・w;。
チャチャ入れたみたいで恐縮ですが、それだけ注視して観たという事。
観る価値があった作品です。
ホントは作品内容をもっともっと書き進めたいのだけど・・・
なんせ封切られたばかりの話題作。マルっと書くわけにはいかないΣ(゜゜;。
なので、例によって魅入った点と所感をw。
まず映像表現と言う点で素晴らしいと思えたのは、
戦争という状態が、実に身近に感じられていた点です。
具体的には戦闘シーンを描写しているところですが、
この作品ではいわゆる歴史的ターニングポイントとなった
真珠湾攻撃やミッドウェー海戦、ガダルカナル攻防戦が描かれています。
これらの描写が実に現実的に表現されていました。
開戦するまでの極めて日常的な空間、が、戦端が開くと同時に突如大災害が
発生したかのごとく業火に包まれていく光景は、とても作り物とは思えず、
本当に現実で起こっているかのような錯覚を覚えるほど、見事でした。
そのおかげで、この作品の世界を「半世紀以上前にあった昔の出来事」ではなく
「今、この時点に起きていてもおかしくない出来事」
として受け入れられました。
このおかげで、私は「太平洋戦争の当事者」という感覚で、
この映画を観る事が出来ました。
次に感じたのは、世代間にあるそれぞれの世界の"常識"の違いを
ちゃんと説明してあった点です。
少しネタバレな内容になりますが、主人公の祖父は、当時としては奇異な行動理念を
貫き通していました。しかしそれは、現在なら極めて当たり前の、むしろ美徳と
称される理念でした。
これをその当時を知る方々は、その当時の感覚のまま語り、
今の世代に伝えているのが、とても良かった。
以前ここで「風立ちぬ」を鑑賞した事を書きましたが、
その時にも公開当時議論を呼んだ「作品当時と現在での価値観の相違」です。
私自身は、その当時の常識の是非を、現在の基準で判断すること自体ナンセンス、
と考えていますが、本作では、そのギャップを出来る限り埋めるための作り込みを
感じました。
おそらくはオリジナルの小説にあるコンセプトなのだと思いますが、それも
作品内に素直に飛び込める事を助けてくれました。
それでもなお印象深く凄絶だったのは、主人公の祖父の人生そのもの、です。
その生き様は、とてつもなく強固な意志をもった行動の継続であり、
しかも、その意志は全くの無私である、というもの。
絶対真似できねぇ><;。
ですが同時に、その生き様に惹きつけられます。ホレボレする程。
作中でも、その生き様に感化された人達が、奇縁とも言える形で主人公たちに
関わっていきます。自らの意志をもって。
その光景を観て、思わされた事があります。
「無私とも言える目標を貫こうと、必死に生きる努力をする者は、
例えその目標が叶おうと叶わなくとも、その生き様そのものが貴い。
そして、その貴さは、他の者に伝わっていくのだ」とです。
そして多分、この無私なる目標を堂々と掲げられ、それを貴いと思い
受け止める事が出来るのが、日本人なのでしょう。
最後にどうしても書き留めておきたい事。
それは、作中で演者に語らせているセリフです。
全てをそらんじられませんが、内容は、
「我々戦争を知る者は、あと10年もすればいなくなる。
それでも、その後の世界を子孫は生きていく。その者たちのために、
この戦争の事を伝えていかなければならない。
物語を続けていかなければならない。」
現在への、強烈なメッセージです。
実際、この言葉の通りです。
後10年。その時にあの太平洋戦争を体験し語れる"語り部"がどれほど
残っているだろうか?
現時点でも極めて数少ないでしょう。
そして、その方々が亡くなられれば、この戦争は過去のモノとなり
"物語"と化します。
しかしただの"物語"にしてはならないでしょう。世界規模での未曾有の惨事を。
権力・利権闘争の成れの果ての惨状を。
「物語となっても風化させてはいけない」
という作者の思いが詰まっていたセリフに思えました。
いや。作者ではなく、戦争という状況を経験した全ての人たちの言葉なのかも。
長々と書きました。
ご覧なられておく価値が絶対にある作品だと思います。
戦う、という事の意義と、何のために戦うのかを我が身に知らしめるためにも。
ではではー^^)/。
【CI・NE・MAの最新記事】
映像化が駄作になるのを恐れていましたが杞憂だったようですね。
同僚で同じく原作にはまった人が見て「最高に良かった」と言っていましたし。
私はあの感動を更に「見事な」映像化で見たら心が抉られそうで、怖くて見れません(笑)
ええ。多分杞憂ですw(^^)。
原作、読んでないけどwww;
抉られる、という感覚はなかったですが、
心にダイレクトにくるモノはありました。
そういう作品は滅多にお目にかかれないですねー。
特に実写モノの場合はね。
ホントに脚本(原作)、監督、演者が噛み合っていたのだ、
と思います。
あと蛇足ですが、
主人公の祖父は勿論架空の人物だろうと思ってますが、
当時を経験した人達にとっての、ある種の理想像ではないかな、とも。
当時そう思いつつ出来なかった、
当時は思いもしなかったけど、後になれば
こうであるべきだった、という人物像
ではないのかな。
それを具現化した人物像だったような。
と観終えた後で感じました。