年月を重ねる毎に、歳を重ねる事の意味合いが変わっていくのを感じます。
若い頃は当然の事として、取り立てられる事が嫌で嫌でしょうがなかったものですが、段々に老いを感じ始めるようになると、節目の時を迎える事に、どうにか辿り着けたという安堵の想いが強くなってきました。
特に心を病み、ほぼ世捨て人同然の無価値な存在となった時期を体験してから、時を踏まえられる嬉しさと、少しでも心持ちを誤ると、また失うかもしれない恐怖を持ち続ける日々になった為、より一層感じます。
あの時期を経て、新しい何かを求めるエロス(Eros)ではなく、失われていく様々を泰然と受け止めつつ残っている事柄を大事に慈しむタナトス(Thanatos)が、今の私の根底となりました。傍目には悲しく映るのかもしれませんが、私にとっては新しい世界が続いています。今は、その世界を歩んでいきます。
そしてその中で見つけ出した、アメフト支援の観戦レポートも10年目に入ります。
見知った同輩や後輩たちの奮闘を残したく始めたこの活動も、その大半が選手を終えつつある中、活動を知ったその他の選手達から様々に感謝の言葉を頂け、それを糧に続けてこられました。関わって頂けた全ての方々に感謝致します。
正直、私の近親周辺では未だに理解されているとは言えませんし、場合によっては病の果ての奇行と見る人もいるでしょう。実際のところ、もし私が他人の立場であれば、やはり同様の判断を下すと思います。ただそう取られている事を、むしろ活動しやすい、と私も利用しているところもあります。アメリカンフットボールに人生を託して挑んでいる皆さんを支援できるのであれば、些細な事でもあります。今年も続けていければいいな、と、この日を迎えて思っているところです。
その為にこの日、思い切った事をしました。撮影に用いていたカメラを新調しました。


いわゆる家庭用ビデオカメラでなく、業務用カメラをです。
買った本人が書くのも変ですが、とんでもなく無茶な買い物をしています。私自身はカメラに関して全く知識がなく、本職の方が用いる様な、高度な微調整や操作はさっぱりわかりません。はっきり言って宝の持ち腐れです。ただアメフトの試合撮影をする際どうしても不足する要素があり、それを補完できる機能が備わっているのが、どうやらこのカメラしかない様なのです。価格は私の薄給1.5ヶ月相当。あまりの価格に何度も考えては躊躇い、諦め、しかし振り返り、悩み…を、都合2年近く繰り返しました。が、ついに決断し購入した次第です。
果たしてようやく手に入れた訳ですが、手に取るとそれを実現する為には、今まで以上に複雑な作業を必要とする事もわかり、本当に出来るのだろうか…と、また悩み苦闘する日々となっています。が、踏みだした以上、何とかモノにしたい、という今年の励みを得た想いでもあります。
その様な相変わらずな有様ですが、今年も宜しくお付き合い下さいます様、お願い申し上げます。
ではではー^^)/。