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2011年02月04日

【映画】レポそのB「GANTZ」ヾ(*´∀`*)ノ゛

さてさて1日の映画レポ第3弾になります。
観たのはコチラ〜。

「GANTZ」で〜す^^)/ぴかぴか(新しい)

もー、マンガ好きな方とか、特にヤンジャン(週間少年ヤングジャンプ:通称YJ)を読まれている方なら、まず知らない方はいないでしょう。
なんせ、かれこれ10年に渡り連載継続中という超のつくロングヒット作ですんで(^^ゞ。
でもまぁ、一応その辺のあらすじやベース部分を少し左斜め下

この「GANTZ」という作品の作者は奥浩哉という方でして、かなり人気のある作家さんです。
この作品は間違いなく氏の代表作の一つになると思いますが、この他にも「変-HEN-」シリーズでも名声を成した事もあり、私としてはドチラの作品も見応えあって印象深い作品だったと記憶しています。
この奥浩哉氏の作品は、殆どが全く同じ発想とコンセプトで行われているという、とてもユニークな特徴も持っています。
それはどんな風かと言うと…
「もし、○○というベタなネタが、実際の現実に起こってしまった、あるいは起きる必然性があった場合、その現実社会はどのようになっていくのだろう?」
というテーマで作られています。
先程の「変-HEN-」シリーズで言うと、もし誰しもが美少女と見間違う男子高校生がいて、それに型破りなワルの男子高校生が本気で惚れてしまったら…という感じ。
つまり、今まででも誰かがやってそうな、ベッタベタなシチュエーションなわけなんですが、それを真剣に現実世界にて発生したと仮定して、その後どうなっていくのかを描いていく、という作風なんです。
そして、この「GANTZ」もそのスタンスで作られた作品になります。
テーマは「もし、一度死んだ人が生きかえられる事が可能だとしたら、それはどんな必然性があって起こりうるのだろうか」。
それを氏の仮説の下に、不条理に、かつ非情なまでに連々と続け繋がっていっているのが、「GANTZ」という作品です。
もー原作のほうは、これでもかっ、というくらい変転を重ねていってますからねぇ〜(^^;。

で、それほどのロングヒット作品なだけに、映画化にあたって、すんごいリキ入った構成になってますねぇ〜w;。
まずW主役には、ニノジュン&マツケンという、めっちゃ贅沢なキャスティングしてきてますし、日テレが全面タイアップしてきてますし(まぁそりゃハズレにはならんと思えんもんなぁ(^^;)。
けど、原作を知る者としては若干の不安もあったんですよ。
なんせ原作は先程のように、ありえない事が現実化したら…という事を実に緻密に不条理に凄惨に描き続けている世界観を10年に渡って展開している作品ですから、それを果たして1本の映画にどうやってまとめ、表現できるのかなぁ(--?とね。
しかし杞憂でしたね(^^)。
素晴らしく見事に忠実に、原作の世界観を実写化してました☆。感嘆ものでしたね^^)/。
勿論完全に、というわけにはいかないです。そもそも10年近く連載している作品を2時間強の映像に納めるなんて絶対ムリですし;;。
でも、配役の立ち位置の変更とか性格を若干変えるといった変更程度で見事に成立させていました☆
特に冒頭部の進め方は見事。敢えて余分な前説とか下設定とかの導入をバッサリ捨て去って、いきなり本編突入とした構成の潔さは見事です。逆にイッキにGANTZの世界観に突入できましたよ。
その中でも特筆ものは、GANTZのルールで行われる「ゲーム」におけるスタートを意味する「朝のラジオ体操の歌」ですが、あー、実際に流れるとしたら、ホントこんな感じなんだろなー、と納得モノの演出でしたよ(^^)。

とまぁ、諸手を挙げて褒められる部分もあればー、やっぱり・・・( ̄  ̄;) うーん 、となってしまう部分もございまして;;。
まず、これはホントにどーしよーもないんかなー;;といつも思わされてしまう、邦画では特に顕著なクライマックスでの、あまりにも勿体ぶった演出。
もー感動のお涙頂戴、という姿勢モロだしの演出とか、そろそろ何とかならんもんかなぁ(--;。
それと、これは事前に告知されてたようですが、この映画、4/23に続編が「PERFECT ANSWER」として公開される、2部構成になっているんですね。
まー原作のボリュームを考慮すればわからなくもないのですけれども。出来ればこういうメディアミックス系くらいは、1話完結での構成にしてもらいたいなぁ…と思うのは流石に欲張りかしら?あせあせ(飛び散る汗)

やっぱり色々書いてしまうので、何なのですが、少なくともイイ映画だったのでは、と思っていますグッド(上向き矢印)
原作へのリスペクトとか、世界観を損ねないストーリーの変更とかを含めて。
ファンの方でも、そうでない方でも観て損はないと思いますよーわーい(嬉しい顔)

ではではー^^)/るんるん
posted by りちゃ。 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | CI・NE・MA

2011年02月03日

【映画】レポそのA「ソーシャル・ネットワーク」☆

さてさて、1日の映画レポ第2弾は、私にとってはある意味身近なネタの作品(^^)。
socielnetwork.jpg
「ソーシャル・ネットワーク」ですー☆

この映画は、21世紀最初のITヒットビジネスとも言える、ソーシャルネットワークビジネス(以下、SNS)の最初の考案実施者にして、世界最大のSNSサイト「Facebook」創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏を取り上げた話題作ですねー。
SNS、と言われてもピンとこない方も多数だと思いますが、日本で馴染みがあるもので「mixi」なんかが、まさにそれですね。
チョイスした理由は他でもありません。今私が勉強している分野がコンピュータ関連の資格だから(^^)。
という至極単純明快な理由ですw;。
と同時に、
「ビジネスで成功する要因って、どんなトコロにあるんだろ?」
という、多少ヤマっ気な興味もあって観て見たかったというわけ。
(まー正直、ひと旗挙げられるもんなら挙げてみたいもんねぇ〜、男のコとしては(^^;)

で観てみた感想ですがー左斜め下
正直思ってた種類のモノとは違ってたかな?w;。てっきりサクセスストーリー的なモノだとばかり思い込んでたのですが。
むしろセミドキュメンタリー風に仕立てた事で、アメリカにおける現実世界を克明に描いた快作、というべき作品でしたね。
でも考えてみればそういう作品になってしまうのも無理がないかも。
主人公であるマーク・ザッカーバーグ氏は勿論実在する人物でもあり、また同時にとても若く、人生においても先が長い人物です。仮に、の話ですが、それほどの成功者であるが故にこれからの人生で失敗をした場合、この時点でサクセスストーリーを仕立ててもその時点で風化してしまうわけですよ。悲しいけど。
製作者としても、例えそれがどんな事由であっても、自分が手がけたモノがそんな形で風化するのは嫌ですから、現時点でのセミドキュメントになってしまうのは必然だったかも。
それに、このマーク・ザッカーバーグ氏という人物像というのが…正直かなりの異端です。
よく言えば生粋の優秀なプログラマ・テクノロジストと言えますが、逆を言うとそれ以外の部分(人間性とか性格面とか)といった部分はお世辞にも賞賛できるようなモノでなく…まぁ、その辺は映画を実際にご覧になるか、あるいはその宣伝とか、それこそネットで調べればずくにわかると思います。
それに、そもそもその成功した「Facebook」にしても、かなりの曰くが付いているのが実際のところでして;;。その辺も映画を観れば一発ですが、見かた次第では盗人猛々しいと取られてもしょうがない経緯を辿っているんですよねぇ;;ホントに。
言い換えれば、それほどに常識を逸脱した人物なんです。主人公は;;。
なのでまぁ、いわゆるサクセスストーリー的な訓示的なメッセージはあんまり無かったかなぁ。

ただ逆に、アメリカという国の持つ特有の文化、あるいは西欧文明の中にある「階級主義」という文化がとても明確に如実に映像化されていた事の方が観るべきに値する作品だったと感じています。
一見開放的、でもその実はとても封建主義的で階層的な社会構造になっている事が、です。
「へっ!?アメリカって自由の国、チャンスの国でないの(--?」と思われている方からすると意外な説明になると思いますが、実はアメリカは相当に強い階層社会です。実際は。
無論、貴族というものは存在していませんが(開国時点で全員移民でしたし)、その代わりのモノがしっかりと存在しています。
それは、大学による派閥と、さらにその中にある「クラブ」というグループ閥です。
クラブ…と聞くと、つい部活などを想像しがちですが、ココで言うクラブとは、日本で近いモノを当てはめるとすると、会員制のサークルが一番近いでしょう。
つまり、大学そのものがある一定の資格(財力や地位を有している者、またはビジネスになりうる特異な才能を有している者)にしか許されておらず、またその中でもさらに優れた素養+家格を持つ者にしか入会を許されないのが、クラブ、というみのなんです。
はっきり言えば、選民思想というわけです。
なのでどの大学出身であるか、どのクラブに所属していたか、という事はその後の人生において大きく左右します。その段階でホワイトカラーの中でもステータスに差が出ると言うわけなんです。
だから、実際の話、権威ある大学ほどそのステータスを獲得する事に学生たちは躍起になります。一度そのクラブに入会できれば、将来は約束されたようなものですからね。
そして、そのステータスを有しているところに女生徒も群がります。それこそ大学の枠すらも飛び越えて。
そりゃ一度でも関係持って、上手くいけばその夫人としての優雅な生活を得る事も可能なんですもん。文字通り体をかけて迫っていくわけですわ(^^;。
この辺の事情を、実に明確に映像化しています。これだけでも見る価値ありましたね(^^)。

そして、その辺の事情もマーク・ザッカーバーグ氏の成功に大きく寄与している事も描かれています。
彼が「Facebook」を発案するキッカケとなったのは、彼自身が人間的に極端に歪な性格であった事から始まっていますが、彼女にふられた仕返しに大学内の生徒名簿データを利用してネット内ランキングを立ち上げた事から、その才能に目をつけた上級生にクラブ内の会員サイトの立ち上げを持ちかけられた事をヒントにして始まりました。
というより、そのアイデアを盗んだわけです;;。勝手に;;;。
そして勝手に自分の作ったサイト=Facebookとして立ち上げてしまい、そのまま学内を飛び越えアメリカの全大学でのネットワーク→ヨーロッパ諸国の大学までも取り込んだ巨大ネットワークにしてしまったんです。
ホント、盗人猛々しいw;;。
ですが、これがすんなり上手く言ったのには先程の権威・ステータスが大きく寄与しています。
実はマーク・ザッカーバーグ氏の入った大学と言うのは、ハーバード大学。言わずと知れたアメリカ最古にして最高の学力と地位を誇る名門中の名門、だったわけです。
なので、他大学から見ればそれだけでステータスというわけなので、信用を得やすくネットワークの展開もしやすかったと言う事なわけです。
当の学内では相手にもされない存在だったのにね;;。
でもそんな事すれば当然発案者である上級生から訴えられる(訴訟大国ですしね;;)はずなのですが、ここでもそのステータスと言うのが大きく影響しました。
つまり上級生は、ハーバード大学生としてのステータスとプライドのために、その様な行為に及ぶ事に躊躇ったと言うわけ。自らの価値を下げる行為だとして。
しかし結局は訴訟という形をとるわけなのですが、そのタイムラグが結果的に「Facebook」を唯一無二の巨大SNSに成長させる要因にもなったのですから、因果なものです。
「事実は小説よりも奇なり」とはこの事かも。

で、この映画はその上級生と、途中まで共にやっていた共同経営者である友人との裁判訴訟の顛末をはさみながら、最終的に金銭的和解で終えるまでを描いています。
その後の続きは現実社会の中で、という事になるわけです。
映画内ではマーク・ザッカーバーグ氏の人物像には、ある程度の良識像を演出してましたが、実際はとなると、はてさてどんなものやら…。
まぁ、少なくとも現時点での成功者ではあります。人格者とは決して言えませんが。
それに今成功している者が、この先も成功者であり続けられるのかどうかは、誰にもわかりません。
日本でも"ホリエモン"こと堀江氏がそうだったように、いつ、何が起こってもおかしくないですから。
その答えは、今後マーク・ザッカーバーグ氏がどのような形で世に名を残していくかで決まってくるのでしょうけれどね。

あ。ちなみにその「Facebook」が、なんで日本では後発的なSNSになったのか、というと理由は簡単。
日本は英語圏でないからですw。至極単純な理由ですね。
もともとのベースに使っている言語が英語なわけですから、英語圏ではすんなりと爆発的に普及したわけですが、英語が一般でない国では当然普及が遅れちゃったわけですよ。
そのスキに日本で立ち上がったのが「mixi」というわけです。
でもその「mixi」も「Facebook」のようにはなれなかった。何故なら日本語の通じる国しか使えないから。つまり日本だけってわけです。そしてその日本の学生は年々減っているというわけで先細りしていってるので…今は制約を外して一般の方でも入会できるようにしたとしうわけ。
で、その伸び悩みの時期に、ステータスとか枠組みにとらわれず、単純にゲームという入り口を用意してそれを基軸にSNSサイトへと展開していったのが、GREE、というわけですね。
日本ではGREEのスタイルのほうが合ってたようですw。
ま、あくまで余談まで。

映画はそんな映画でしたーるんるん
映画そのものとしては、最近流行りのフラッシュバック式の時系列並行型の展開ですので、とてもスピーディな作品です。
でもそれだけに、その展開のスピードについていかないと大変ですんで、頑張ってみてくださいねーわーい(嬉しい顔)

ではではー^^)/ぴかぴか(新しい)
posted by りちゃ。 at 23:11| Comment(2) | TrackBack(0) | CI・NE・MA

2011年02月02日

【映画】レポその@:「ノルウェイの森」(^^)

【一言感想】コレ、観る方もチカラ要ります(゜゜;
えー、それでは1日に観て来ました映画レポいきまーす^^)/。
いつものパターンだと「観たモノ順」に書いていってるんですが、今回はあえてこの作品から、としましたー。
norwegian_wood.jpg
「ノルウェイの森」

もー言わずと知れた、村上春樹氏の大ベストセラー小説の実写映画版ですね(^^)。
何故これからレポ開始にしたかと言いますと、単純な話。この映画、多分今週か来週あたりで公開終了になると思うんですよ。
実際今回観に行ったMOVIXは2/3までとなってました。
なので見損ねている方に出来るだけ早めにレポを…と思いまして最初にしたわけです。

ですが、正直語れる程のウンチクは無いんですよねーw;。
と言うのも。村上春樹という作家を大メジャー作家にのし上げた、発売時に空前絶後の売上を記録したこの作品を、私ま〜ったく読んだこと無いんですねーw;;。
あ。全くというとウソになりますね。冒頭部のほんの数ページだけ読んだ事ありますw。でもさっぱりワケがわからん出だしだったので、それっきりでした。
ちょうどオンタイムな時期(1987年発売。高校生でしたw;)に出たと言うのにねぇ;;。
けど、少しだけ言い訳させてもらいますと、当時の評価は「所詮流行作家の一人だ」とか「単に過激な表現が受けてるだけらしい」とか言われてて、そんじゃ〜別にいいか〜、となってそのままになったんですよ。本当に。
今更ながら生意気でめんどくさがりな高校生だったわw;。今回の映画化に際して重版もされてると言うのに、当時の心象が根強くて、今の時点で氏の作品は全く読んでいません;;。
それに、いつもの事ですが、基本的に映画を観るからといって、その原作を予め目を通すというのはしてませんので(別物ですから。基は同じ素材でも媒体が変われば表現されるモノも異なるのが常です)、今回もそんなノリで観たと言うわけ。
それでもこの映画を選んだのは、読んだ事がない人でも知っている、氏にとっての代表作と言って過言でないこの作品が映画化される、というだけでも、まぁ観るべきかな〜と、そんなノリでした。

で、観た感想なんですがね。
ちゃんと小説読むんだった(゜゜;
と、ホンキで後悔しましたよ。さっき述べたような先入観、吹っ飛びました。
見事なまでに純文学。見事なまでに叙情的で甘美な世界観。端的で辛辣なセリフ回しなのに、なぜか優美。
そしてそのセリフとセリフの合間に、その登場人物たちの心象風景や描写を補うように撮られた、まるで行間紙背(※)までも表現したかの如く写し出される映像の数々。
(注※:行間紙背ってのはー、文章と文章の間にある描かれていないその場の雰囲気を読む、という意味です。)
すごい;;。見事すぎる><。
この映画を撮った監督の、村上春樹氏へのリスペクトがハッキリと感じられる作品でした。
日本人以上に理解してるよっ。ホント(゜゜;。

すんばらしく見応えありましたっ。ですが、逆を言いますと、予めハルキニスト(村上春樹氏の信者的ファンを指して、こう称します)とまでいかなくても一通り小説を読まれて方がいいかなー;;。
でないと、相当疲れますよー(^^;。
なんせセリフ一つ取っても、
本来ならこの問いかけに対してこう返したいはず
→だけどそのままその通りに返してしまっては本当にその人物が伝えたい思いが正しく伝わらない、
→ので、その人物はあえて揶揄的に表現しようと思いながら、
→しかし、そのように返すとおそらく相手はこのように返してくるだろうと思い、
→さらに先読みしてひねった言葉を返す、
という様な、めっっちゃ観てるほうにも読解力を必要とする表現&シーンの連発、、、というより、それのみー><という世界でしたからねー;;。
見終わった後、すんげぇ疲れました(--;。と、同時にものすごい充実感ありましたよ(^^)。



…とまぁ。



まー普段なら、こんな感じのレポで終わりー、というところですが、この作品は前出の通りもう公開終了間近でもありますし、小説のほうでストーリーを御存知の方も多いと思いますので、もう少し中身に関しても書かせてもらいますねー。

えー、既にご覧になられた、あるいは小説を読まれた方ならご存知だと思いますが、この物語は主人公と、その親友であったキズキとその幼馴染にして彼女である直子との人間関係と、それが生み出した悲劇の物語です。
正確には、親友であるキズキは冒頭のうちに自殺してしまい、中核は残された主人公と彼女であった、そして後に主人公の彼女となる直子の物語になるんですけどね。
でも実際には、終始キズキの存在がこの物語を左右する要素になっていますので、やはり3人の物語だと感じました。
主人公と直子はキズキの死のショックから、一旦は疎遠になりますが、主人公が大学進学し東京に出てから再会し、恋仲となり一度は結ばれます。
しかし、その時から直子は、破綻します。文字通り、破綻します。
何故破綻したのかは、劇中でも直子自身の口から告白されますが、私はそれを聞いた時、いたたまれませんでした。
理由が、私が壊れた理由とあまりに酷似していたからです。曰く「幼い頃からあれほど好きだったキズキを受け入れられず失い、自らの全ての見分けがつかなくなった。そして主人公と出会い関係を持てた時、何故あれほど出来なかった事が主人公とならできたのか、自分で自分の事が、人の愛し方というものが全くわからなくなった。」…
聞いていて観ていて、強烈なまでに襲い来る自身への絶望感が、ものすごく共感できました。
私自身、壊れた時はそれと近い感覚だったからです。幼少の頃より物心つくか否かという事から、私はこうあらねばならない、と薫陶のように父母や祖父母から教え込まれ、それが正しいと信じきって生きてましたが、勤めていた折、自分でも過剰なほど動いていた折にその当時の上司から追及された言葉、「あんた、何のために生きてるんだ?」と追求された時。
それに対して返した答えを全否定された時。私は私の中で全ての目盛りが消し飛んでしまいました。
以来、何を持ってして正しいのか間違っているのかが自分で全く判断できずにいる時間を数年間耐え、あげく破綻しました。
(後で教えてもらいましたが、あの時、彼は意図的に私の価値観を壊すためにそうしたそうです。それまでの会社の流儀ではその当時の事業は成功しないという考えだったそうで、そのためには部下である私の持っているその会社で学んだ会社人としての尺度を壊し、自分流の尺度にあったように再構築するつもりだったようです。まさか私の存在理由まで壊してしまうとは想像もつかなかったようですね。)
まー、そんなこんなで今に至ってますが、現在私自身は絶賛再構築中です。目盛が飛んでるのは相変わらずですがw;。

閑話休題。

とにかく、その体験があったから余計に、直子の心象状態が痛いほどわかりました。
それを主人公は必死に献身的なまでに介抱していくのですが…哀しいかな、それはすればするほど、歩み寄れば歩み寄るほど直子にとって過酷な事だったと私は思います。
なぜなら主人公は直子にとって絶対の存在だったキズキという存在を思い起こさざるを得ない、究極の存在なのですから…。
直子自身、主人公の好意しか、もはや存在している意味が感じられない人生になってしまっていた(つまり人生の目安となる目盛りが壊れていた)のですが、と同時にその主人公が自らが存在している事を実感できていたキズキを喪失してしまったという事を想起させてしまう絶対無比の存在でもあるという矛盾。
存在してほしい存在が、実は自分の全ての存在理由を失ってしまった事を常に思い起こさせてしまうという存在。
とてつもない、取り返しようのない、パラドックス。
直子がどれほど凄まじい葛藤をしていたか、そのあげく精神を病み隔離された施設に入ったかが、痛いほど伝わりました。

その中で主人公は、何としても救い出したい一心から、直子を迎え入れるため、大学寮を出てアパートを借ります。
「一緒にそこで、暮らそう。待ってる」と。
その後、直子は一層破綻します。その気持ちがすごくわかりました。
直子はさっき書いた矛盾を気付きながら、時に自分にごまかし、時に苛(さいな)まれながらも、何とか乗り越えて主人公のもとに戻りたいと願ってました。
しかし、主人公がそのための用意をした事により、いよいよ追い詰められたのです。彼は待ってる。何としても決着したい。と。
が、それは同時に自己存在の矛盾を突きつけられる事になっていったのだと思います。日を追う毎につれ。
その結果として…直子は、直子という存在である事を止めたわけです。主人公にとっては唐突に。でも直子にとってはそれが唯一の選択肢であったかのように。

主人公は深い失望と絶望に落とされます。自らが愛してやまない人を2人も失ってしまった事に対して。
もしそのままであったら、主人公も直子と同じ運命だったでしょう。おそらく。
ですが、主人公には幸いにも共感者というべき人が残っていました。直子が施設にした時に同部屋でいた年上の女性でした。
彼女も同じ心を病んだものとして、直子の事を親身になって世話していました。その甲斐なく直子を失ってしまった悲しみに自らも壊れそうになっていたのです。
主人公と彼女は、互いにその悲しみを共感し慰めあい、そしてそこから旅立つために一度だけ関係します。"儀式"として。
その事で2人はようやく次の人生への一歩を踏み出せました。

映画では、その象徴ともいうべきワンシーンがあります。
文字通り"儀式"の後に入っていたシーンですが、主人公と直子と彼女がとある川のほとりにいるシーンです。
このとき主人公は木の上に上っていて、二人には眼を向けず画面右のほうを、はるか遠くのほうを眺めています。
その木の下で"儀式"を行った彼女は、直子に軽く視線をくれてから、振り向き様に右のほうへ歩き出します。
そして、直子はそれを一目見送ると、その場で反対の画面左側に目をやり、そのまま左のほうを眺めて立ってい続けます。
私は、これは彼らの生き様を見事に表現していると感じました。
多分、画面の右側は未来を示していて、左側は過去を示しているのだと思います。
主人公は、はるか先の未来へを眺めつつ、しかし、足元にいる彼女たちの心象にまで目が行き届かなかった。
直子は終始、キズキとの過去に自らを懐かしみつつ、その場を動けなかった。
そして、"儀式"をした彼女は、それをもってして彼らとの関係にケジメをつけ、未来に向かって歩み始めた。
そう取れました。
一言のセリフもない、でも3人の生き様がすごく伝わるシーンだったと思っていますぴかぴか(新しい)


正直、これだけ書いてても、まだ書き起こしておきたい感想が止め処なくあるのですが、あまりにも取り止めがないのも何ですし、それにそもそもこれは私が感じた所感でしかないですから、実際に見られた方によっては全く違う感想もあるでしょう。
なので、この辺でこの作品に関しての事は留め置く事にいたします。
あ。でももう一言。
この作品で書かれていた1960〜70年代の、激しく躍動的な時代にも、今の閉塞的な時代と同様に「病んでしまった人」は存在していたんだ、という事は、今の私にとって救われました。
と同時に当時そのような人がどのような扱いであったかを知り、今の境遇にある自分はむしろ恵まれていて、救われているんだなと感じる事ができました。
つくづく、若い時に偏見持たずに読んでおくべきだったなぁw;;。ま、"たられば"ですがね。

とにかく、いきなりの長文となりましたがレポ第一弾とさせて頂きますーわーい(嬉しい顔)
ではではー^^)/。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
コメント、ありがとーございますっ。(o_ _)o/☆ゴチッ
お返事でーす(^^)。


>せいてん丸様

有難うございます〜(^^)。
まぁ、アイテム自体にはちと残念ですが、何らかの形で使い道考えてみます〜☆
posted by りちゃ。 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | CI・NE・MA

2010年12月02日

【映画】「ヤマト」急発進〜だったのですよ;;

12月。いきなり初っ端からブログに穴開けちゃったわけなんですが;;。
それはこんなわけでして。

昨日。12月1日。
普段なら月の初日は通っている病院への定期健診&傷病手当手続き(これは今回が最後だな;;)に行く日なんですが、この日は水曜日で病院が休診日という事もあって、いつも通りの市内図書館で勉強をしてたんですね。
で、昼になってそろそろ家に帰ってご飯食べるか・・・と思ってた矢先に幼馴染からメールがピロリン♪と。
なんだろな〜と除いたところ、
「今から映画いかへん(^^)?」
との内容。
唐突だなぁ、オイッ;;;。
慌てて電話。
私「どしたん?。急に。」
友「やー、今日休みなんだー。で、どうかなーとw」
私「…まぁ、都合つかんでも無いけど・・・」
友「おっ、じゃあ行こう♪」
私「(突拍子ないなぁ…)で、何が観たいの?」
友「それが、いいの無いんだよねぇ;;」
私「ホントに思いつきなんかいなっ><;」
友「そそw」
私「…ま、自分も行くときは似た様なもんだけどね。…んー、じゃあ家に帰ったときに調べてみるわ。ただ、それだと昼からって事だとちと時間が勿体無いから、14時ごろに出発って事でいい?」
友「オッケー。」
という事になりましてねー。急遽そのまま図書館で勉強継続として、まぁ13時半に出て帰って準備しようとしたと。
…結局図書館出たのが14時になっちゃいましたけどね;;。
なもんで出発も遅らせる羽目になりましたが、とにかく慌ててネットで調べてみると…ホントにコレというのがない。(´・ω・`)ショボーン。
ハリポタとかは確かにやってるけど、最初から観てないから今から観だしてもなぁ;;。
相方に聞いても「オレも観てない」ってんで、これはアウト。となると・・・あ。キムタクの「ヤマト」、今日からなんだ(゜゜。これでいいか?
友「おー(^^)、何か評判いいらしいねー、それ。うん。それでいいよー」
という事で映画は決定。
友「じゃ車、乗っけてってねーw」
私「いいよー」
友「で、どこの映画館?」
私「そりゃ勿論…倉敷(゜゜クワッ
友「(゜゜;く、倉敷〜!?姫路とかでないのぉ??」
私「うん。どしても、倉敷MOVIXで☆」

--)ドーシテモ? → ((-- ) ハイ
(--;;;; ソレデイーデス;;


という事で倉敷に強制連行しました〜ヽ(´ー`)ノ。
下道2時間かけて。
しかも、ついでにいつも相談に乗ってもらっている恩師のところに立ち寄るという厚かましさ付き☆
なので倉敷MOVIXに到着したのは、19時ww;
まー、このくらいになるだろうと思ってたので私は構いませんでしたが、相方はグッタリしてましたわww;。
そんな調子で「ヤマト」を鑑賞して夜中に帰ってきた、というわけです。はい。


で、ようやく、その「ヤマト」の映画レポですー☆
yamato_banner.jpg
実を言うとー、私はあんまし興味なかったんですよ、これ;;。
確かにかつての名作リメイク実写版&豪華キャスト満載とう豪勢さなんですが、大抵こーゆーパターンのって脚色テンコ盛りになりすぎてグダグダなものになるケース多いですからねぇ;;。
それに、そもそもの原作が1970年代のSFアニメ。いかに名作と言えど時代背景が大きく変わってますし、特にSFなんかはテクノロジーの先進性がウリですから、1970年代のフィーリングで2010年の未来を語られてもなぁ;;という感が避けられないし、それを何となく俳優陣でごまかすってノリなんではないかなぁ、と思ってましたので。
実際、ネットでの前評判は、いい悪いの真っ二つ。このパターンの時は大抵外れなんだよなー;;。
いい評判は配給側の人の宣伝だから。
ま、そんな気持ちでいましたから、あまり期待せずに鑑賞しました。

で観終えた感想ですが。
突っ込みどころ満載だけど、思ってたよりは良かったですw。
まま、お金出して観て、もとは取れてるかな、という感じ。
良かった、と思った点は、ストーリー自体は原作を踏襲しているのですが、仔細な点での動機付けや論点がキッチリ修正されて筋道の通ったものになっていた点ですね。なので今見ても意外に説得力のある世界観になってましたよ(^^)。
特に秀逸だったのが、「何故イスカンダルに向かう、という選択肢をとったのか?」という理由がお見事!これはむしろ原作を超えてリアルな理由になってましたよ(^^)。
そして実写だから却って、その理由に重みのある説得力を与えてたかな、とも思えたくらいです。
この点では脚本、見事です☆
あと登場人物は同じでも、その役割と存在形式を変えていた点も良かった。
最初、森雪役が黒木メイサと聞いて「え?(--;なんか健康的過ぎない??」とキャスティングミスでないかなー、と思ったんですが、映画での「森雪」の役どころをみると、なるほど納得wという感じでしたわ。
あと、ガミラス、デスラー、イスカンダルの関係にも、より現代風な設定を与えていたのも、なかなか良かったです。

ただ、やっぱり突っ込みますw;。
全体としての流れは上手くまとめた感があるんですが、唯一最後の戦闘シーンでの決断から行動に至るまでのプロセスが仰々しすぎる;;。もったいぶり過ぎてるし、あざと過ぎさ満載;;。
ここを、もー少しスピーディーな流れにしていればよかったのに・・・。
あと賞賛したガミラス、デスラー、イスカンダルに関してですがー…これ、どー考えても「エイリアン」とかの焼き増しだよなぁ;;という設定なのが(--;。
…というより、むしろ涼宮ハルヒ、入ってないかぁ;;?。
…なんとなく、概念をパクってるっぽい設定なのが後で気付いて(--;;。
(観てたときは気付きませんでしたけどね;;)
それと、物語の展開自体で、どー解釈しても不自然だよ、それ;;というシーンが多々;。
一例だけ挙げると、古代進と森雪、とくれば必然的に恋仲になっていって・・・という展開になるわけなんですが、「なんでその展開から、いきなりそーなんの(゜゜;」と素人童貞でも突っ込みたくなるほど無理クリな展開に唖然・・・。
とまぁ、そんな感じですわ(^^;。

ま、純粋にアニメ世代の方は懐かしく、知らない世代は普通に娯楽として観るにはいいんでないかな?という感じでした☆

P.S.個人的には、デスラーがやっぱり伊武雅刀で、アナライザーがアナライザーだったのが、メチャ嬉しかったヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャッ。

ではではー^^)/。
posted by りちゃ。 at 23:52| Comment(4) | TrackBack(0) | CI・NE・MA

2010年11月21日

【映画】近日公開の「最後の忠臣蔵」試写会に行ってきました〜^^)/

えーと、先のブログで図書館勉強を早く切り上げたのは、これのためでした☆

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「最後の忠臣蔵」公式HP

この映画自体は12/18よりワーナー系列で公開予定の映画なんですが、ネタがネタなだけに何と!本場の赤穂市で試写会が催されるって事が起こったんです!
いつもの図書館仲間の一人が、赤穂の図書館で見つけてきました〜w。
こんな田舎で…ゲフン・・・もとい、こんな地方で全国公開される映画の事前試写会が開かれるなんて、極めて稀。
抽選800名、って事だったので、ダメモトで応募してみたら…当たっちゃった(「^^)「☆
(ちなみにその仲間も当たってましたw)
で、その開演が18時という事だったので、早めにあがったというわけ。

でもって会場についてみたら、なんとまぁ。
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とんでもなく人でゴッタ返しになってる(゜゜;。
実はこの800人、ってところがやっかいで、座席までは抽選になってなかったんです。
つまり「早いもん順」。なので我先に、とばかりに、すごいことになってました。

だけど、開門して上映会場に入ったら、その図書館仲間がキッチリと来賓席のすぐ後ろを抑えてくれました☆
とにかくラッキー(^^)と座りました♪。

でまぁ18:30から上映開始。だいたい2時間でした。
内容に関しては、まだ公開前なんで詳細はさておき、ですが。
それでも私なりの感想を言うと、日本人の生み出した「武士道」という精神の美しさ、清々しさを感じられる映画でした☆
映像の中にも、その思いは感じられましたし、その美しさにも表れてましたねぴかぴか(新しい)
実際(後述しますが)舞台挨拶で監督の杉田氏が、そこにこだわって作りました、と言われてただけあって素敵でした。

とまぁ、この辺りは良かったなぁ〜と思えた部分ですけどもたらーっ(汗)
屁理屈屋の私としては、やっぱりというか、引っかかるところも少しありまして。
ま、そもそも創作時代劇が好きでない人なので、ご勘如の程を(^^;。

まず、全体として「あれ?映画だっけ?TVドラマだったっけ???」と思わせる作風だったんですね。
何というか…各人物像に随分クローズアップされた構図だった事もそう感じさせられましたし(通常映画だとその世界観を俯瞰で表現する感覚で映像化されるので、ちと違和感)、ストーリーの展開が何となく遅い感じで…たらーっ(汗)
でも、この疑問は杉田監督のプロフを見て納得。この方「北の国から」シリーズ出身。倉野塾派だったわけですわーい(嬉しい顔)
そう思えば、妙に納得でしたわーい(嬉しい顔)。むしろ「らしい」内容だったとも思えたりw。

その意味では、むしろ監督が表現したがっていた「日本人の美学」という点で少し提言したい部分はありましたね目
監督曰く「この映画では、最近希薄になっている、日本人の『滅私』と『使命感に生きる』精神を訴えたかった」と言われてまして、確かにそれが見事に映像化されていたんですけどね。
私が引っかかってたのは、その主張されている要因そのもの、という事になりますが、私的には今の日本人って決して主張ばっかでないと思うんですよ。むしろ私より下の世代、特に近年の20代以下は、かなり『滅私』の生活を強いられている部分があると思うんですよね。
それは確かに時代劇の武士道とか、戦前の軍人精神とかとは全く質が違うと思いますが、言い換えれば「閉塞感」。何かを成したいと思っていても、何かに尽くしたいと思っていても、既に飽和状態になっていて、自分が何のために存在しているのか価値を見出せず…自分を殺して迎合している『滅私』ですね。それをみんな強いられている。
その点で言うと、今でも『滅私』の精神は形を変えて今でも脈々と受け継がれていると思うんです。
むしろ『使命感』を得られない現代の環境だけに、今の『滅私』のほうが相当キツイですよ。マジに。
それに、今の社会でこの「武士道」の精神で接していると、その人はとんでもなくキツイ負担を周りから強いられていってしまいます。そして最終的に、心壊しちゃうんですよ。
体験しちゃったんだから、しょーがない;;。(決して私がそんな崇高な精神を持っているとは口が裂けても言えないですけどw;)出来れば、そういう社会に提言できる作品を、今度は期待したいところですね〜。
それが提言したい点ですend

さて、この映画はキャストを見て頂くと分かるとおり、相当に豪華な俳優陣で組まれています。
(それが見劣りしない作品だったというだけでも高評価なんですけどね)
その中のお2人、ヒロイン役の桜庭ななみさんハートたち(複数ハート)と、伊武雅刀さんも一緒に来られてました〜わーい(嬉しい顔)
(※写真撮影厳禁でしたので撮れなかったのが残念;;)
しかも、舞台には上がられませんでしたが、観客席に脚本家の田中陽造氏まで来られるという豪華ぶり(゜゜;。な、なんか物凄い試写会でない?
と思ったら、そもそもこの企画を担当していたのが鍋島氏という方で、なんと赤穂市出身の方だったんですね。道理でw;。
とはいえ、それだけでもすんごいオトク体験空間を味わえましたよるんるん
綺麗なストーリー、泣ける一本を観て見たい〜という方、是非どぞ☆。

P.S.伊武雅刀氏、やっぱり存在感、別格ですw;。
やっぱりあの方は、デスラー総統でもあり、畠山桃内氏でしたwww。
(ひあいーごー、えぶりーばでぃー、かもん、ろっくんろーるるんるん)
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2010年10月21日

【映画】レポその3「ナイト&デイ」^^)/

さてさて、18日映画鑑賞レポの最後。「ナイト&デイ」です〜(^^)。
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こりゃ〜も〜キャスト見たら一発ですね。
トム・クルーズ&キャメロン・ディアスの2大スター共演のアクションムービー☆
ハリウッドが誇る大スターの共演ですからね〜。それだけでも〜豪華絢爛ですよ、ホント。
ただまぁ、こういうトップスターをズラズラと並べる映画って、それ以外の部分(ストーリーとか脇を固める役者とか)がお粗末になりがちで、作品全体としてはダメダメになってしまう傾向が極めて高い!というイメージもあったので、果たしてどーなんかなぁたらーっ(汗)、と思いながら鑑賞致しました。

で、感想を率直に言うと。
極めてオーソドックスなスパイアクションコメディでした。でも悪い意味ではないですねぴかぴか(新しい)
トム・クルーズはメッチャマッチョ&セクシーでしたし、キャメロン・ディアスはビューティー&キュートでしたし。その辺の二人の魅力も存分に出てまして楽しめましたわーい(嬉しい顔)
(しかしこの二人、ホントにいくつになっても魅力的な人達だよなぁ…ある意味尊敬モンです;;)
逆にいうと、いわゆる斬新さやサプライズ的なモノはあまりありませんでした。期待通りではあったけど期待以上でもなかった、というところですかね。
けど、つまらなかったというものでは全くないです。むしろ予想通りではあるけど、見てて安心して楽しめる類のでしたよ(^^)。
それに二人の掛け合いに、全く嫌味なモノやあざといモノがなかったので、見てて清々しかったですし、それなりにハッピーになれましたるんるん

ある意味、映画の王道をいく作品でしたね。娯楽、という観点から見たら、素直に楽しかった、と言える作品でしたよ。
純粋に気軽に楽しいモノを観たい、という方には、こんなのがいいと思いました。

(しかしそれにしても、ディアス、カワイイ。クルーズ、エロイwww。)


とまぁ、こんな感じでしたが、3本堪能してまいりましたパンチ
もし近々映画を観に行かれる方は、ご参考までに。
ではではー^^)/。
posted by りちゃ。 at 23:49| Comment(4) | TrackBack(0) | CI・NE・MA

2010年10月20日

【映画】その2「十三人の刺客」^^)/

さーて、それでは第二弾w。
なんか創作時代劇モノシリーズになりましたが、続けてみました「十三人の刺客」です〜(^^)。
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先程の「大奥」に負けず劣らずの豪華布陣で作られた、封切り前から話題になってた(らしい)作品です。
何せ監督は「クローズZERO」の三宅崇史監督、主役に役所広司、脇に松方弘樹に松方幸四郎はじめとした超のつく特級品の俳優陣を構え、敵役の君主にSMAPの稲垣吾郎とまぁ、スタッフ・役者の布陣だけ見てもすさまじいラインナップどんっ(衝撃)
しかも撮影のために、クライマックスとなる殺陣のシーンで庄内村というところにセットの宿場を丸々作り上げちゃったという、かつての昭和日本映画黄金期並の気合の入れ様で話題になってたのを、TVでちらと見るほどすごい費用をかけて挑んだ作品のようで。
(まあ、その時期は資格試験の事しか頭回ってなかったので、殆ど記憶してないですけどね;)
しかしホントにそのキャスティングから見ても、半端じゃない気合の入った作品に思えます。
けど、それでも多分、今回みたいなケースで無かったら、私は見てないですけどね(--ウン。
でも結果として2つの創作時代物を見比べる、というめったに無い機会となりましたので、内心としては少し期待もしつつ鑑賞致しました。
「大奥」みたいな、いい「予想外なもの」であってほしいなぁ〜(^^)るんるん

で、観た感想なんですが。
…観る順番、逆にしたかった…><バッド(下向き矢印)

もー残念なくらい、完全に嘘臭さ満載な時代劇になってしまってる…たらーっ(汗)。勿体無い><。
正直なところ、役者陣の方々の演技は鳥肌モノの演技の連発でした。どのかたの演技にもリアリティが感じられるし、虚飾性なんて微塵にも感じられない、しかも適材適所の配役だったと思います。
さらに敵役演じる稲垣吾郎の、まさに残忍非道・狂気じみた藩主というものを、ここまでやるかぁ;;と唸らせる程にやってのけたところは、他の並居る名優たちの方々に全く見劣らない、すごいモノを感じました。狂気じみた言動行動、冷徹極まりない非道性、そして無様極まりない死に様の演技…スマステでウンチク語るだけあるわ、と思わされましたもん。ホント。

なのにねぇ…たらーっ(汗)

作品そのものが嘘臭いんじゃあ、全部色あせます。肝心の本筋がお粗末すぎる…。
これが原作・脚本のせいなのか、三池監督の作風なのかは判断付きかねるんですけどね。そこまで映画に詳しくないから。

ただまぁ、私にも分かってしまう範囲の事で上げ足を取ると…まず時代設定が無駄に現実の歴史の時系列に無理やりねじ込みすぎ。
具体的には、物語は水野忠邦の名前が上がっていましたので、天保の改革以降の、江戸幕府凋落期にあたるようなんですが、もともとがフィクションの上その設定が物語の中で何ら意味を成さない構成なんだから、そのディテール、必要だったん?と思ってしまう始末。その設定を出すんだったら、せめてもう少しその史実に準じた出来事とかをリンクさせたシナリオでないと、ホントにただ嘘臭く感じてしまいます。実際そう感じたし。ディテールでそんな有名人を設定するんだったら、その敵役もそれなりの人にするとか(例えばその時代なら鳥居耀蔵にするとかね)すれば、同じフィクションでも真実味がついてくるのに、何の関わりもない明石藩主、しかも将軍の弟じゃあ、歴史とリンクされる設定としては弱すぎます…(ちなみに実際に当時の藩主が11代将軍家斉の二十五男だった事は事実です)。

それと物語の展開自体に関してですが、前振りがあまりにもなさすぎました。モノローグだけの説明の後、唐突に明石家老の方が唐突に主人公を呼び出し、これこれこういう事があり藩主殺害という結論に思い至ったので、お前にやってほしい…という感じ。正直見ていた私としては感情移入もへったくれもありませんでしたわ;;。まぁ理由としては、クライマックスの殺陣のシーンがウリな作品なので、そのシーンを目一杯出すために、そういった部分をできるだけコンパクトにしたのでしょうが…どれだけ壮大な見せ場があるにしても、それが起きるのにはそれに見合った事由が必ず必要です。現実でもフィクションでも。その最も重要な部分が安っぽすぎる…。
といった感じで、役者陣の名演を台無しにしてしまう構成にげんなりしてしまいましたよ(--;バッド(下向き矢印)

私としては、これは監督力が足りてなかったんでないかなぁ、と感じています。その典型的なシーンが先程あげた稲垣吾郎扮する君主の死に様のシーンでした。
この時稲垣はその君主が刺される前の不遜さと、刺された後のどうしようも無い程のみっともなさを、見事なまでに演じきっていました。(その途中で奇っ怪とも言える食事シーンのあったのですが、役どころに見事にあった名演技だっと思います。)ところが最期の最期というシーンが無駄にカッコつけた言い回しになったシーンで終えるんです。見てて「何でこの期に及んで、それ(−−?」と首を傾げたくなるほどに。
でまぁ思ったのですが、どの世界でも言えると思いますが、途中までの過程は比較的その当事者のアある程度自由にやる事ができるけど、肝心な区切りとなる部分は全体をまとめる意味でも必ずリーダーの指示が強く反映されます。映画で言えば途中の演技はある程度役者の裁量に委ねて、決め所は監督の言う通りに、という感じでは、と思っています。
つまりまぁ、噛み合ってないんですね。その辺が。通してそうだったようにも思えます。

なので随所随所での見所・演技はあるんですけど、全体がまとまりのない嘘っぽい駄作になっちゃった…ように思えました。
私の中では「予想通りの創作時代物」だったという事です。

しかしまぁ、この作品、ヴェネチア映画祭に出展するそうですが、こんなん出すんだったらよっぽど「大奥」のほうがいいんでないかい?と思ってしまいますね。ホントたらーっ(汗)

ま、私の感想としては、
「そんだけお金かけてコレ〜?;;勿体無いでしょう〜><あせあせ(飛び散る汗)
というところですかね。

ではでは^^)/。
posted by りちゃ。 at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | CI・NE・MA

2010年10月19日

【映画】レポその1「大奥-男女逆転-」^^)/

ではでは、18日に観た映画レポで〜すw。

まずは大奥-男女逆転-
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正直ですねー。あんまし観たい映画の類ではなかったんですけどねー…。
というのも、以前このブログでも告白したことあると思いますが、私自身はこういった「創作時代劇」というのが好きではないんですバッド(下向き矢印)
どちらかというと、史実重視派とでもいいますか、過去の事実を曲解してる物語とか、過剰演出しているものとかは、過去の粉飾って感じがするので嫌いなんですね。ホントは。
だから、今回は2本もそんなのが入ってるんで、イマイチなノリだったり;;。
しかも、この「大奥」ですが、そこに輪をかけて、ありもしない疫病が蔓延して男女数が逆転して、その役割と地位までが逆転するって…ムチャがすぎるにもムチャすぎ〜><。
しかも主演が二宮和也君で、全面ジャニーズ色が出まくってるし、それ以外でも所謂「イケメン」系俳優目白押し(まぁ大奥の女形を男が演じるようなもんだもんなぁ)な布陣で、どーしてもジャニジャニPR見本市ってな感じがして、ダメダメ作品の典型じゃん、とか思ってたわけですわあせあせ(飛び散る汗)
とまぁ、ぶっちゃけると本当に観る気全くありませんでした。(--ハイ。

ただ、たまたま観に行ったこの週の上映映画が、本当に観たいなーと思えるものがなくって、でも映画で気分転換はしたくって、けどタイムスケジュール的には観れるのこれくらいしか…という事で観たってわけですたらーっ(汗)。ホントにそんなノリでした。

で、そんなノリで観た感想ですが、
予想をはるかに超えて、オモロかったΣ(OωO)どんっ(衝撃)
も、本当にいい意味で期待を裏切ってくれる「快作」でしたよ(^^)るんるん

その理由は、この作品の極端なまでの非現実な設定とは相反して、もしかしたら今まででもあり得ないほどに克明に当時の価値観・社会観・風俗観・道徳観・そして不条理を忠実に表現していたからです。
この物語は、現実にはあり得ない奇病のために男性が激減した、という事になっていますが、その「あり得ない病気」を借りて、当時の人々が疫病にかかってしまったら、その人はどのような運命が待っているのかを生々しく包み隠さず表現している点や、同性のものが一つの狭く閉ざされた世界に入れられた時に、その世界ではどんな理不尽な陰湿さやルールが生じてくるのかとか、アベタザさんが大奥に入った経緯を告白するシーンなどは、当時どんな境遇の人が大奥に入ることになっていったのか、そして身分制度というものがどれほど理不尽なものであるのか、それになびく者、それに抗う者の人生はどんな人間になるのか…おっそろしく克明に描写しています。
もし、まともに女性が女性として、男性が男性としてその演技をやったりしたら、とても観る側が正視できないほどリアルに(というより、その前に映倫がさすがに待ったかけるんでない?という程リアルです)。私は途中からその事にピンときて、男優を女性と見立てて、女優を男性と見立てて脳内変換して物語を鑑賞したのですが、よくまぁ一般公開が許されたもんだ、と心底思った程です。

でも、それが男女逆の配役で行われているので、観る側もこれは作り物=フィクションなのだと自然に理解できるので、そこまで克明であっても十分観られるのです。これは私にとっては、ものすごい発見でしたわーい(嬉しい顔)
しかしそれでも、表現するものがかなりヘビーなだけに重そうになりがちなのですが、そこに二宮はじめジャニジャニ色を投入する事で、特有の清潔感がそれらを中和しているんです。これを気づいた時には「なんて絶妙の配役なんだ!」と本当に感心しましたよ。確信犯的だとしか思えなかったです。あまりにも見事すぎたのでぴかぴか(新しい)

いや、多分それを狙っての配役・構成だったのでしょう。表向きは当初私が抱いていたアイドルPRムービーという風にして、本当は今まで表現したくても出来なかった世俗・風俗というものを映像化するのが本意だったんでは、と思わざるを得ない程でした。これが監督である金子氏の意図なのか、原作者のよしなが氏の本意なのか、脚本の高橋氏のモノなのかは定かでないですが、いずれの方の思惑だったとしても「アッパレ!」と言いたい傑作です(^^)ひらめき

もちろん、いわゆる美男子・美男系俳優目白押しである事には変わりありませんので、アイドル系がお好きな方も存分に楽しめますよ(かなりBLなシーンもございますw)。
そして、その最後に柴崎コウ扮する徳川吉宗が大奥に下した断が、なぜ必要な沙汰だったかが充分に納得できますよ。その意味では歴史の事実の起こった一端というモノを実感できる、いい作品です。

とにかく、この映画。
アイドル好きな方でも、本格歴史モノがお好きな方でも、純粋に物語としての濃密さを求める方でも、まず満足のいく作品だと思います。
私にとっては、とてもカルチャーショックでしたね(^^)。素晴らしい、の一言でした。
それと、作品の素晴らしさという点では前回レポした「告白」と比べても遜色ないですが、終わりがハッピーなので、見終えた爽快感がまるで違います。その点でも観たほうがいいよー、と掛け値なしに言えちゃいますねw。

もし鑑賞できる方がいらっしゃいましたら、是非どぞです。オススメの一本ですよるんるん
ではでは^^)/。
posted by りちゃ。 at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | CI・NE・MA

2010年08月12日

9日の映画。その2「必死剣鳥刺し」ー

それでは、もう一本の「必死剣鳥刺し」。
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http://www.torisashi.com/
こちらは、邦画の定番、創作時代劇もの。
小説の映画化でして、作者は現在のこのジャンルでは、佐伯泰英氏と並んで双璧でしょうね、とも言えるトップ作家の藤沢周平氏。
(どちらもしばしばドラマ化されたりするので、知っている人は知っていると思いますがw)
で、藤沢氏の看板シリーズが「隠し剣」シリーズなのですが、その一つを今回映画化したようです。

実は、私がこの「創作時代劇」というジャンルを選ぶのは、はっきり言って極めて稀。
むしろどちらかと言うと、毛嫌いしている部類なんです。ホントは。
これは私個人の思い入れなんですが、私自身は歴史そのものには、自分で言うのも何ですが結構関心高く持っています。
特に日本史とかは学生時代から得意分野でしたw。
なので、史実重視の時代モノとかはとても大好きなんですが(そういう意味では司馬遼太郎氏や池波正太郎氏の作品、大好きですw)、逆に史実と関係ない、時代背景のみから創作された物語っていうのが、むしろ歴史的解釈を捻じ曲げている要素のように思えて、あんまり好きではないんです(勝手な解釈ですいません><)。
なので、普通なら完全無視する類なんですが。
じゃ、何で選んだのかと言うと・・・。

なんか、タイトルが気になった。
からです。そんだけwww。

でまぁ、そんな感じで観た感想ですがー。
役者が文字通り、揃ってましたw。
主役のトヨエツ、もーサイコー。
筆頭家老役の岸辺一徳。ハラに含みある上役やらせたら、ほんとサイコー。
ヒロイン役の池脇千鶴。設定にちとムリない(−−?という感はあったけど、却ってウブな感じがあっててサイコー。
それに斬り合いとなるクライマックスの場面で相手役となった吉川"アニキ"晃司。カッコよすぎてサイコー w。
その他諸々、色々な役どころの人、みんなサイコーwww。
てな感じでした☆
やー。やっぱ時代劇は日本映画の王道ですね(^^)。改めて実感。

その中で、特に目を引いたのが、トヨエツの背中Σ(゜゜ww。
ぅおおっ。なんか知らんけどエロいぞぉー。
ホレボレするような背中でしたよ。ホント。
前は明らかにオッサンの体でしたけどwww。
うーん。やっぱり男は背中で語る魅力が一番なんね、と妙に納得。
まぁ勿論、吉川アニキの後姿は言うに及ばずww。
女性の方は、あれだけ見るのでも価値アリかもw。
勿論それだけではないですけどw。

殺陣(たて)のシーンも特筆ものでしたねぇ。
普通こういった見世物では殺陣のシーンはとにかくど派手に振り回すのが基本なんですけど、なんと「突き」から入ったりしたのには、ちとビックリΣ(゜゜。
「突き」って実際の剣術で言うと、最も効果的な攻め方で、理由は動作が極めて小さくて済み、しかもイッキに間合いを詰めることが出来るので、相手が受け止めづらい攻め方なんです。
でも、事見せる技、という点で言うと動きが小さすぎて華がないんですね。だからこういった見世物ではまず使わないんですけど・・・。それなんかを遠慮なく織り込んできたのには、驚きました。その分殺陣のシーンはかなり生々しい見事な現実味あるいいモノになってましたよ(^^)。

ただ、作品を総じて言うと・・・正直なところ、なんか薄かったです。物語自体が。
これはぶっちゃけて言いますと、原作そのものの深み、という所ではないかなー、と思っています。
実は私自身、冒頭にあけだ藤沢周平氏、佐伯泰英氏の作品、あんまし好きじゃないんです。
何というか・・・物語が総じて浅い(*´・ω・`)。
古の吉川栄治氏のような仰々しさもないし、司馬遼太郎・池波正太郎氏の様に史実観への追及さもないし。かと言ってそれならそれで独自の世界観が鮮明であればまだいいのですが、それも何だかイマイチな感が・・・。山田風太郎氏ほどキテレツなものは望んでないですがwwwもう少しどっちかに寄ってほしいよなぁ、ホントに。
個人的には、故、隆慶一郎氏の様な作品であったらまだ惹きつけられたのになぁ・・・とか思ってしまいます。
(あの方はホントにあまりに早くに亡くなられすぎました。もっと作品を残してほしかった方ですね。かえすがえすも残念。)

ま、とにかくこの映画をみて思ったのは・・・
「男は背中のエロさが命」www
ですかね?(^^)w。
ではではー^^)/。
posted by りちゃ。 at 00:25| Comment(0) | CI・NE・MA

2010年08月11日

9日の映画ー。その1「インセプション」ー。

さて、ようやく映画レポ。
まず最初は「インセプション」。
Inception.jpg
http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/mainsite/
えー、例によってほっとんど下調べもせずにチョイスしたんですけど、ディカプリオ主演&渡辺謙が競演とまぁ、結構豪華キャストの映画だったんですねぇ(゜゜  と。観てから思いましたw;。
渡辺謙さんはまだハリウッド的にはようやく一流扱いというトコなんでしょうけど、それでも結構主要な役どころだったのはさすがですねぇ、と妙に感心。

まぁ、私がこの作品を選んだのは、それとは全く違う視点だったんですけどね(^_^;)。
私が映画を選ぶ時のポイントは、ほぼこの一点ですが「どんなテーマの作品かな?」なもので。
で。この作品は「夢」というものをテーマにしているのが面白そうで選びました。

「夢」、と簡単に一言で言ってますが、この言葉自体、色々な解釈を持ってます。
(「夢」を=目標と捉える場合もありますし、=理想と捉える場合もあります。願望・妄想だったりもしますねw)
この作品では、本当に純粋な、睡眠時に見る「夢」、をテーマにしています。
この観点で「夢」をテーマにしている作品は、大抵結構おもしろいなるなーと期待膨らみました(^^)。
というのも、睡眠時の夢というのは、意図せず誰もが体験している不可思議物語ですし、しかも頭の中の出来事なので、基本的に何でもアリアリw。そして、意味があってもなくても本来は構わないものなので、シナリオライターが、「夢」というテーマでかなり自由な物語を作る事が可能なんです。
言い換えれば、シナリオライターの腕の見せ所とも。
その上でこの作品では、「夢」をその人の心の進入経路として暗躍するスパイの舞台としたところにメッチャ興味惹かれました。
なるほどね〜。確かに自己防衛が一番ユルイ状態ではあるはずですから、実にいい定義付けだぁ(^^)。


ちなみに最近は、睡眠時に見る夢とは「記憶の整理整頓作業中継」なんだ、という事が定説になっているらしいですね。
ま、パソコンに例えると、いわゆる「デフラグ」ってヤツになります。
要は脳みそが、その日一日あった出来事を後からでも取り出しやすくするために整理整頓しているのが睡眠で、その実況中継が夢なんだ、という考えです。
つまり、あそこで見ている夢って、その流れ自体には全く意味がない、というわけです。
私もそれを聞いたとき、なるほどご最も、と思いました。
だって、ホントに脈絡ないっすからねぇ;;寝てるときの夢www。
むしろ、この説の方が合点がいきましたよ。
その考えで言うと、いわゆる「夢判断」とかは、やるだけ無駄でしょう。
もともと意味のないものに意味をくっつけたって、こじ付け以外の何者でもないわけですしね。
逆に「夢判断」をやられる方に自殺者が多い、という事実に納得いきます。
(有名(?)なトコでは、初代マクロスの主人公役の声優さんが亡くなられたのは、これが原因という事らしいですね。)
こじ付けの理由、という事は、結局その人にとって都合のいい理由をつける様になりますから、必然的に楽なほうへと足を進めてしまい、そのうち行き詰って自暴自棄になり、最後には・・・となるはずですから。


閑話休題。

で、本編のほうですが、もともとが何でも出来る設定の作品でしたから、もーホントに色々やりまくってましたねぇw。
映像表現とかアクションとか。セットもこれは相当カネかかってんなー;;というシーンてんこ盛りw。
それにテーマが「夢」ですから、やはり深層心理とかのサイコ要素もキッチリ抑えてました。
強いて難があるとしたら、ちと物語の表現上、併行する夢のシーンがいくつもある上、その物語(夢の事です)の進行時間が、夢の深さによって異なっている、という設定だったので、「えーと、どのシーンとどのシーンが時間軸として正しかったっけ?;;」という混乱があったくらいですか。
ネタバレしない程度に補足しますと、この物語では「夢の中で眠って夢を見る」という行為がアリアリになってるのですが、この時どの夢の世界にいるかによって、進行する時間の速度が違っている、という設定になってます。
例として「夢の中の夢の中の夢」に入ったとします。これを「@夢の中のA夢の中のB夢」という風に番号付けて言いますと、@の夢で進んでいる時間が仮に10分、としますと、Aの夢の時間はその間に1日が経過していて、さらにBの夢の中では10日経ってる…という風に、どのくらい深い夢にまで入っているかによって進む時間が変わってしまっている、という風です。
その上、Bに入っている時は、@の自分もAの自分も「眠っている」という状態になる事になってまして、その時にもし危害を加えられると運がよくて強制的に引き戻される、場合によってはそのまま戻れなくなる・・・などなど、それなりに解釈を要求される内容になってます;;。
そこがまた面白かったところでもあるんですがw。
そういう意味で言うと、見るほうにもそれなりに理解を要求している作品ですね。万人受けするか、と言うと一部の人は混乱しちゃうだけかも;;。
うーん、いい作品だけど、やっぱディカプリオ、これだとグラミーやアカデミーはキツクないw;?。

でもホント見応えありましたよ☆
お盆休みに映画でも・・・という方、選んでも損ではないですw。

もう一本の、
「必死剣鳥刺し」
http://www.torisashi.com/
は、また後日にしますー。

ではではー^^)/。
posted by りちゃ。 at 21:53| Comment(0) | CI・NE・MA